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自己とその所有

マイケル・サンデルの「これからの「正義」の話をしよう」を読んでいる。

 

その中の議論の中に「私は私のものか?」というものがある。章末まで読んでいないので結論は分からないが、臓器売買の話や、自殺幇助(訳では「幇助自殺」となっている)の話が扱われている。

 

己の身体をどうしようといいのか、それとも制限するに足る正当な理由というものがあるのだろうか?

 

自殺、臓器また、刺青、ピアス、果てはレーシックや染髪もおそらく同様の枠組みの中で扱えるはずだ。

どれも、自分の身体を一時的あるいは生涯にわたって変化させる行為なのだから。短期間であれば正当であり、長期間であれば不当になるということも無かろう。

 

日本に置いては、「親からいただいた大切な身体」という考え方が浸透している。そのためか、身体に医療行為以外で傷つけることを忌避するきらいがある、あったように思う。

 

もう一つ考えること

身体を自由にできる/できない ならば、自身の精神とやらはどうなのだろうか、ということ。

物質と非物質とで異なる論理が働くのだろうか??それとも、同じ論理を援用できうるのだろうか?

 

何はともあれ、考えるポイントが多い書物だ。