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写真と言葉

 先日、「ハービー・山口 写真展 ~HIKARICAL SCAPE 雲の上はいつも青空~」と題された写真展に行ってきた。

写真展に行くのは2年ほど前の蜷川美香 以来で、大変ご無沙汰だった。
彼女は極彩色の「ハデ!」といった作品だったが、今回の作品はすべて白黒だったな。

それはさておき、写真と言葉について、つらつらと。

一瞬の時間・光を封じ込めた写真。その中には撮影した人の狙いとか、意図とか、「きれい!」とか、「素敵!」とか、いろんな思いがある(はず)。でも、鑑賞者はその世界から切り離された時間・空間にいる。前後関係もわからなければ背景もわからないことが多い。だから、フォーカスしてほしい部分をわかりやすくするために、一枚一枚の写真にタイトルが、説明が必要になる。もし、分かってほしいならば。

タイトル一つで印象って全く違ってくるものだから。たばこを吸っている人を写した写真。それに、「至福」というタイトルも、「迷惑」というタイトルもつけられうる。それぞれのタイトルでは印象は真逆になるだろう。「#??」といったタイトルも、前後関係が浮かんでくる。

「無題」というのは曲者。苦し紛れに私はよく使うけれど。

このあたりのことは、谷川俊太郎「写真」を読んで・見て漠然と考えてたこと。それが、写真展を見に行って熟成が進んだんだろうな。